楽天メディカルは、7月27日の「世界頭頸部がんの日」に合わせて、頭頸部がんの認知度向上や予防・早期発見を呼びかけるため、7月1日から疾患啓発キャンペーン「頭頸部がんのこと、知っていますか?」を実施しました。本キャンペーンは、東京医科歯科大学病院 頭頸部外科 教授 朝蔭 孝宏 先生監修のもと、疾患啓発ポスターと疾患啓発動画を制作しました。また、「世界頭頸部がんの日」にオンライン市民公開講座を開催し、朝蔭先生に頭頸部がんについて解説していただきました。
ポスターは、楽天の公式キャラクターである「お買いものパンダ」、楽天生命パーク宮城を本拠地とするプロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」、ノエビアスタジアム神戸を本拠地とするJ1リーグ所属のサッカークラブ「ヴィッセル神戸」の3種類を作成し、一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のご協力のもと、全国の医療機関などに現在までに合計2万部以上配布しました。お近くの医療機関などで、これらのポスターをご覧になった方もいらっしゃるでしょうか。
7月22日には、「東北楽天ゴールデンイーグルス」を採用した頭頸部がんの啓発動画を公開しました。選手たちがプレーする姿を通して、頭頸部には話す・聞く・飲むといった重要な機能が集中していることを伝えています。この動画は、楽天グループなどのSNSで投稿され、現在までに8,000回以上再生されています。
「『頭頸部がん』のこと、知っていますか?〜耳・鼻・のど・口・舌のがん〜」と題したオンライン市民公開講座には、100名以上の方にご参加いただきました。本講座では、朝蔭先生に、頭頸部がんの特徴や同疾患に対する標準治療、最新の治療法、自分に合った治療法の見つけ方などについてわかりやすく解説していただきました。
講演後の質疑応答では、
- 「頭頸部がん発見のためにどのような検診を受けるべきか」
- 「副作用が少ない治療はどれか?」
- 「頭頸部がんの手術を受けても、食事や話すことに影響は無いか」
という質問に対して、
- 「口の中に変わりが無いかを歯磨きのときに確認するなどし、異常が見つかったら耳鼻科を受診してほしい」
- 「どの治療法もメリット・デメリットがあるので、主治医とよく相談することが大切」
- 「最近は治療技術が発達して、症例によっては、手術範囲を小さくすることができる。また、手術時に再建手術を同時に行うことも可能で、頭頸部がん手術の影響を小さくすることができるようになってきた」
と回答されました。
当社は、本キャンペーンのほか、「世界頭頸部がんの日」に合わせた患者会イベントにも参加しました。7月31日に開催された「頭頸部がん患者と家族のNicotto(ニコット)」、「口腔・咽頭がん患者会」主催のイベント「ニコッと笑顔で『世界頭頸部がんの日』」で、当社はがん克服に向けてこれまで実施してきた疾患啓発活動を紹介した後、当社代表取締役会長 三木谷浩史から頭頸部がん患者さんへのメッセージ動画をお届けしました。動画の中で、三木谷は「がんと共に生きる方々の生活に今後も貢献していく」と述べました。
頭頸部がんという疾患名は、まだまだ一般的には馴染みの薄い言葉です。当社が実施した頭頸部がんに関する認知度調査(2022年3月16日~4月17日にオンラインで実施、回答総数352名)では、7割近くの人が「頭頸部がん」という疾患名について「聞いたことがない」と回答しました。楽天メディカルは、今後も、頭頸部がんの啓発活動に取り組み「ガン克服。」の実現を目指していきます。