今年4月、インド法人「Rakuten Medical Private Limited」(楽天メディカルインド社)を設立したことに伴い、9月下旬に、楽天メディカル社のCo-CEOである三木谷浩史は、インドのがん治療の現状をより深く理解するため同国を訪問しました。Tata Memorial Centreなど主要な医療機関の医療関係者や、マハーラーシュトラ州副首相、バイオテクロノジー庁長官などの政府関係者とも面談し、同国で実施されているがん治療の最新状況や課題、今後の発展などについて意見交換しました。
2日間で17の面談をこなす慌ただしいスケジュールでしたが、一連の訪問を終えた三木谷は「楽天メディカルの『アルミノックス治療』がインドのがん治療にお役立ていただける可能性は大きいと感じた。多くの患者さんを救うことに貢献していきたい」と、インドでの開発加速に向けた意気込みを語りました。
Tata Memorial Centreの頭頸部外科医であるDr. Sudhir Nairは、来日した際、アルミノックス治療への期待について次のように述べました。「インドでは、進行した頭頸部がん患者さんが多く、手術や放射線、化学療法といった従来の治療法が適さない場合がある。アルミノックス治療がインドの患者さんにどのようなメリットをもたらすか探っていきたい」
三木谷のインド訪問やDr. Sudhir Nairのインタビューをまとめた動画を公開しましたので、ご覧ください。
インドは世界的にみてもがん患者が多く、なかでも頭頸部がんは同国でのがん全体の約30%を占め1、さらに同疾患における患者数は世界全体の約26%を占めています2。進行した頭頸部がん患者さんが多く死亡率が高い状況です。こうした背景から、楽天メディカル社は、インドにおける頭頸部がん治療に変革をもたらすべく、2021年より同国での事業展開を進めてきました。
楽天メディカルは、1日でも早くインドの多くのがん患者さんに「アルミノックス治療」をお届けできるよう開発を加速していきます。
References:
1 Kulkarni MR. Head and Neck Cancer Burden in India. Int J Head and Neck Surg 2013;4(1):29-35
2 J Ferlay, M Ervik, F Lam, et al, eds. Global Cancer Observatory: Cancer Today. International Agency for Research on Cancer; 2020. Accessed, August 23, 2022. http://gco.iarc.fr/today