株式会社三井住友銀行(頭取CEO:福留 朗裕、以下「三井住友銀行」)とRakuten Medical, Inc.(CEO:三木谷 浩史、以下「楽天メディカル」)は、三井住友銀行が、がんなどに対する革新的な治療法「アルミノックス治療」(光免疫療法)の開発および販売を行う米国のバイオベンチャー企業である楽天メディカルへ出資を実施したことをお知らせします。楽天メディカルが米国での承認取得に向けた開発加速等に対応するために実施したシリーズF資金調達ラウンドに、三井住友銀行が参加したものです。
がんは、2022年に世界で2,000万人が新たに罹患し*、日本においても1980年代から最も死者数の多い死因**となっている難病の一つで、現在は主に、放射線治療、外科手術、抗がん剤を組み合わせた治療が行われています。こうした既存の治療法に加え、治療後も質の高い生活水準(Quality of Life)を保ちながら、高い治療効果を発揮する可能性のある革新的治療法の開発、社会実装が進んでいます。アルミノックス治療(光免疫療法)は、特定の標的細胞に集積する抗体など(キャリア)と特定の波長のレーザーで活性化する光感受性物質「IR700」を組み合わせた薬剤と、レーザー照射のための医療機器を使う新しいがん治療法の一つです。薬剤の高い選択性と局所照射により、狙った細胞を極めて選択的に破壊できることに加え、組み合せるキャリアを変えることにより多様ながん種を標的にすることが可能で、その限定的な副作用、治療後の機能温存、汎用性の高さといった観点で注目されています。現在、アルミノックス治療(光免疫療法)に用いる薬剤と医療機器は、世界に先駆けて日本において「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌」に対して製造販売承認を取得しており、日本以外の国での承認取得に向けた治験や、頭頸部癌以外への適用に向けた研究活動も進んでいます。
株式会社三井住友フィナンシャルグループ(執行役社長グループCEO:中島 達、以下当社グループを総称して「SMBCグループ」)では、現中期経営計画において「社会的価値の創造」を 経営の柱のひとつに掲げ、主体的に取組むべき重点課題のひとつとして「日本の再成長」を定めております。また、社会的価値創造に資するお客さまとの事業共創・開発、新たな技術の開発や産業の育成を、リスクテイクを通じて支える枠組みのひとつとして、「社会的価値創造 投資枠」を設定しており、三井住友銀行は、今回この社会的価値創造投資枠を活用して楽天メディカル宛出資を実行しました。革新的な治療法である光免疫療法が社会にもたらしうる 価値を最大化させるためには、アルミノックス®プラットフォームや光感受性物質「IR700」といった優れた技術基盤やアセットを保有する楽天メディカルを中心に、アカデミア、製薬企業、医療機器メーカー、臨床現場が一体となり、社会実装を進めていく必要があります。今回の出資を通じ、三井住友銀行が進める大学発シーズ支援の取組や、創薬インキュベーション機能や顧客基盤を活用し、楽天メディカルを中心としたエコシステムを通じた優れた技術の社会実装を支援することで、人々がより健康的な生活を送れる社会の実現とともに、国内創薬医療分野の競争力強化を通じた日本の再成長に貢献してまいります。
* Ferlay J, Ervik M, Lam F, Laversanne M, Colombet M, Mery L, Piñeros M, Znaor A, Soerjomataram I, Bray F (2024).Global Cancer Observatory: Cancer Today. Lyon, France: International Agency for Research on Cancer. Availablefrom: https://gco.iarc.who.int/today, accessed 6th Jan 2026.
** 厚生労働省「政策レポート(がん対策について)」および「人口動態調査」
以 上