楽天メディカル社(本社:米国カリフォルニア州サンマテオ、チーフ・エグゼクティブ・オフィサー:三木谷 浩史/以下「楽天メディカル」)は、ニティン・ノーリアと高澤 廣志を新たに取締役に迎え入れるとともに、ニティン・ノーリアを取締役会長に任命しましたので、お知らせします。この2名が新たに取締役に就任することにより、楽天メディカルの取締役会はこれまで以上に知見の深い多角的な視点を持つこととなります。楽天メディカルは、イルミノックス®プラットフォームを基にした医薬品・医療機器の開発および実用化を通じて、これからもがんをはじめとする様々な疾患を持つ患者さんに貢献してまいります。
楽天メディカルのチーフ・エグゼクティブ・オフィサーである三木谷 浩史は、次のように述べています。
「1億6,600万ドルのシリーズD資金調達ラウンドに続き、ノーリア氏と高澤氏という2人の優れたリーダーを取締役に迎え入れることができ、嬉しく思います。ノーリア氏は、ハーバード・ビジネス・スクールの第10代学長として2020年まで10年以上にわたり同学の運営に携わってこられ、その豊かな経験と深い知識をもとに楽天メディカルを指揮してくださいます。高澤氏の強力なリーダーシップと様々なビジネスに対する鋭い洞察力は、楽天メディカルの将来にとって必要不可欠です。ノーリア氏と高澤氏が加わることで、楽天メディカルは、『がん克服。』というミッションの実現に向けてまた一歩前進することとなります。引き続き、パイプラインを進捗させ、コーポレート・ガバナンスを強化し、成長を加速させてまいります」
楽天メディカルの取締役会長に新たに任命されたニティン・ノーリアは、次のように述べています。
「楽天メディカルの経営に参画できることを光栄に思います。楽天メディカルのイルミノックス®プラットフォームは、がんの治療パラダイムを変える可能性を有しています。取締役、従業員、その他関係者の皆さまと連携し、パイプラインを前進させることにより、引き続きがんコミュニティに貢献できるよう尽力いたします」
- 楽天メディカル 取締役会長:ニティン・ノーリア※
2010年から2020年まで、ハーバード・ビジネス・スクールの第10代学長を務める。同学ではリーダーシップ・イニシアチブの共同代表、教員能力開発の上級副学部長、組織行動論の主任教授を歴任。現在、Harvard Allston Land Companyの取締役会長を務めるとともに、Bridgespanの取締役会とマサチューセッツ総合病院の理事会に所属している。また、Anheuser-Busch InBev取締役会の戦略顧問であるとともに、BDT Capital Partners、FCLT Global、Piramal Enterprises、Tata Sons(6年間取締役会を務めた)の上級顧問を務める。主な研究対象は、人間動機付け、リーダーシップ、企業変革、アカウンタビリティー、持続可能な経済的・人間的パフォーマンスである。16冊の共著・共編書があり、70以上の論文、本の章、事例などの著者でもある。ハーバード・ビジネス・スクールの教授陣に加わる以前は、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院で経営学の博士号、インド工科大学ボンベイ校(2007年に優秀な卒業生として表彰)にて化学工学における科学技術学士号をそれぞれ取得している。
※本情報の正式な言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。 - 楽天メディカル 取締役:高澤 廣志
楽天グループ株式会社(以下「楽天」)の常務執行役員であり、インベストメント&インキュベーションカンパニーのプレジデントおよびAsia RHQの代表を務める。楽天キャピタルの責任者として、楽天ベンチャーズ、フィンテックファンド、グローバルECファンド、モビリティインベストメントなど、様々な投資事業を統括する。楽天には2005年より参画、プライベートエクイティ投資の楽天ストラテジックパートナーズを設立し、ベンチャー投資、バイアウト投資等に従事。また楽天の金融サービスの分野でM&A、PMIプロセスに携わる。 楽天証券ホールディングス社長、楽天投信投資顧問会長、楽天生命保険社長などを歴任。ソースネクスト、マネーパートナーズ、その他多くの投資先役員も務めている。楽天入社以前は、野村證券(東京)ならびに米国野村證券(ニューヨーク)に勤務し、財務や様々な証券化商品、モーゲージデリバティブトレーディング等の投資管理に携わる。日本GMACコマーシャルモーゲージでCFOとしてモーゲージローン、不動産エクイティ、ディストレスト投資などに携わる。事業再生実務家協会会員。青山学院大学経営学部卒業。
楽天メディカル社について
楽天メディカル社は、イルミノックス®プラットフォームと呼ぶ技術基盤を基に、薬剤と光を組み合わせた、がんをはじめとした様々な疾患に対する新しい治療法の開発および実用化を行うグローバルバイオテクノロジー企業です。同プラットフォームを基に開発された医薬品・医療機器の前臨床試験では、特定の細胞の速やか、かつ選択的な壊死をもたらすデータが示されています。楽天メディカル社は、がんを克服するというミッションを掲げ、がん患者さんがより良い生活を送れる社会の実現を目指しています。米国本社と研究開発拠点に加え、日本、オランダ、台湾、スイスと、世界5 カ国に6 拠点を構えています。楽天メディカルジャパン株式会社は、楽天メディカル社の日本法人です。詳しくは、https://rakuten-med.com/jp/をご覧ください。
ASP-1929(国内製品名「アキャルックス®点滴静注250㎎」)について
アキャルックス®点滴静注250㎎は、キメラ型抗ヒト上皮成長因子受容体 (EGFR) モノクローナル抗体 (IgG1) であるセツキシマブと光感受物質である色素IRDye® 700DX を結合させた抗体薬物複合体からなる点滴静注用の注射剤です。イルミノックス®プラットフォームを基に開発された最初の医薬品で、一般名はセツキシマブ サロタロカンナトリウム (遺伝子組換え) です。
イルミノックス®プラットフォームについて
イルミノックス®プラットフォームは、治療技術基盤の名称であり、米国国立がん研究所の小林久隆先生らが開発したがん光免疫療法が基となっています。同プラットフォームは、医薬品、医療機器、医療技術、その他周辺技術を総合的に利用した技術基盤であり、楽天メディカル社は、これに基づき製品や治療法の開発を進めています。イルミノックス®プラットフォームとは、薬剤と光を組み合わせた、がんをはじめとした様々な疾患に対する新しい治療法を開発するための技術基盤です。同プラットフォームを用いた治療は、「薬剤の投与」と「光の照射」の 2 段階で構成されます。薬剤は、光感受性物質 (光に反応する物質) と、キャリア (特定の細胞に選択的に集積する成分) から組成される複合体です。同薬剤を投与し、特定の細胞に選択的に集積した後、その細胞に特定の光を照射することで光感受性物質が活性化し、生化学・物理学的プロセスにより、特定の細胞を壊死、あるいは、排除します。
フォワード・ルッキング・ステートメント(将来予想に関する記述)
このプレスリリースは、1995年米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)セーフ・ハーバー条項に対応する将来予想に関する記述を含んでいます。この記述は、様々なリスク、不確定要素、仮定を含んでいるため、楽天メディカル社の事業計画及び結果が本記述で想定された結果や公開された予想と異なる場合があります。「将来予想に関する記述」には、ASP-1929、イルミノックス®プラットフォーム、IRDye® 700DXなどの当社製品のステータスや開発に関する情報のほかに、イルミノックス®プラットフォームを使用して開発されたASP-1929およびその他の治療に関する規制、販売承認の取り組み、ASP-1929およびその他の治療法の潜在的な利点、有効性、および安全性、薬事申請状況に関する情報が含まれます。製品の販売承認や商業的成功は、達成されない場合もあります。また前臨床試験とデータに示されている結果と効果は治験で再現されない可能性があります。当該記述では、「予測する」、「信じる」、「希望する」、「推定する」、「見通す」、「期待する」、「意図する」、「可能性のある」、「提案する」、「計画する」、「戦略を立てる」、「するであろう」、「見込みがある」、「エキサイトする」、「する」、「ねらう」、「開発する」などの表現が使われ、いずれも現在の当社の信念に基づいて用いられています。将来予想に関する記述は、歴史的な事実でも将来の業績を保証するものでもありません。これは楽天メディカル社の現在の信念、期待、および事業の将来、将来の計画と戦略、予測、予想される出来事とトレンド、経済およびその他将来の状況に関する仮定に基づいています。将来予想に関する記述は将来に関連しているため予測が困難であり、その多くが楽天メディカル社の管理の及ばない状況に存在する避けられない不確定要素、リスク、および変化の影響を受けます。楽天メディカル社の実際の業績および財政状態は、将来予想に関する記述に示されているものとは大きく異なる可能性があります。したがって、将来予想に関する記述は依拠するべきものではありません。さらに、このプレスリリースでは治験データに関する意見を述べる上で、「免疫活性化」、「重要」、「注目すべき」、「異常」といった表現が使用されています。進行中の治験研究には、様々なリスクと不確定要素が存在し、特にASP-1929およびその他の製品候補の製造段階で発生する問題、安全性における有害事象の発生、治療効果を実証できない状況などが、合理的であれ不合理であれ存在します。そのため、規制当局による承認やASP-1929およびその他の製品候補の商業化における不確定要素を含め、実際の結果は公開された情報と異なる場合があります。当社は、準拠法で義務付けられた範囲を除き、新しい情報が得られたかどうか、将来何らかの展開または出来事が生じたかどうか、仮定に変化が見られたかどうか、将来予想に関する記述に影響する要因に変化があったかどうか、もしくはその他の理由の如何によらず、将来予想に関する本記述あるいは、他の記述を公式に改定する義務を負いません。当社が1つ以上の将来予想に関する記述を改定する場合も、その改定が、あるいはその他の将来予想に関する記述が、さらに改定されると推論すべきではありません。