- グローバルでの開発および実用化の加速を進める中、アンドリュー・リウをCFOに迎え、事業および財務基盤をさらに強化
Rakuten Medical, Inc.(本社:米国 カリフォルニア州 サンディエゴ/以下、楽天メディカル)は、アンドリュー・リウが楽天メディカルに入社し、チーフ・フィナンシャル・オフィサー(CFO)に就任したことをお知らせします。
楽天メディカルは現在、少数精鋭で実行力の高いチーム体制のもと、米国および台湾において新たな国際共同第Ⅲ相試験を開始するとともに、日本での頭頸部アルミノックス治療(光免疫療法)の提供体制拡充を進めています。リウはCFOとして、楽天メディカルの財務戦略、財務計画、経理、IRなど財務活動全般を統括し、継続的な成長を支えるための事業および財務基盤のさらなる強化に取り組みます。
楽天メディカル CEOの三木谷 浩史は次のように述べています。「私たちは今、グローバルで事業活動を加速させ、さらに多くの患者さんにアルミノックス治療をお届けするための重要なフェーズにあります。バイオテック業界での豊富な経験と、事業・財務戦略、プライベート・エクイティ、投資銀行業務において素晴らしい実績を持つアンドリューは、この変革期にある楽天メディカルの財務戦略をリードするうえで理想的な人物であり、彼をCFOとして迎えられることを嬉しく思います」
リウは、投資銀行のJ.P.モルガンや複数のプライベート・エクイティファンドにおいて、資金調達、M&A、投資プロジェクトに携わり、数多くの成功を収めてきました。参天製薬株式会社、成都康弘薬業集団股份有限公司(Chengdu Kanghong Pharmaceutical Group Co., Ltd.)、および細胞治療を手がけるバイオテック企業SanBio Inc.では、事業開発、経営企画、製品ポートフォリオ戦略を担当し、パイプラインの導出入、事業買収、バイオベンチャーへの投資、事業再編などを主導、企業価値向上に貢献しました。直近では、米国有数のがん治療・研究機関であるMoffitt Cancer Centerにてビジネスアライアンスに関するシニアアドバイザーを務めるとともに、がんを含む幅広い疾患に応用可能な新規融合タンパク質を開発するスタートアップ企業Virogen Biotechでもシニアアドバイザーを務めていました。
リウは次のように述べています。「楽天メディカルの『がん克服。』という力強いミッションと、それを体現するチームに感銘を受けています。アルミノックス™ プラットフォームという革新的技術は、がん治療を大きく変える可能性があり、臨床試験成績やリアルワールドデータも着実に積み上げられています。この素晴らしいチームとともに、さらなる成長と『がん克服。』のミッション実現に貢献できることを楽しみにしています」
リウは、台湾・台南市出身。ハーバード大学大学院にて東アジア地域研究の修士号を取得し、最優秀論文賞を受賞しました。スワスモア大学では生化学を専攻し、優等で学士号を取得しました。また、ハーバード・イェンチン研究所の交換研究員として北京大学にも在籍しました。現在は日本を拠点とし、中国語・英語・日本語の3か国語を話します。趣味はテニス、音楽、書道です。
楽天メディカルについて
楽天メディカルは、アルミノックス™プラットフォームと呼ぶ技術基盤を基に、薬剤と光を組み合わせた、がんをはじめとした様々な疾患に対する新しい治療法の開発および販売を行うグローバルバイオテクノロジー企業です。同プラットフォームを基に開発した医薬品・医療機器の非臨床試験(非公開データ)では、特定の細胞の選択的な壊死が確認されています。楽天メディカルは、世界中の一人でも多くの患者さんに、一日でも早く、私たちの革新的な治療法をお届けすることにより「ガン克服。」というミッションの実現を目指しています。本社を構える米国に加え、日本、台湾、スイス、インドの世界5カ国/地域に拠点を有しています。楽天メディカル株式会社は、Rakuten Medical, Inc.(米国法人)の日本法人です。詳しくは、https://rakuten-med.com/jp/ をご覧ください。
アルミノックス™プラットフォームについて
アルミノックス™プラットフォームは、治療技術基盤の名称であり、米国国立がん研究所の小林久隆先生らが開発したがん光免疫療法が基となっています。同プラットフォームは、医薬品、医療機器、医療技術、その他周辺技術を総合的に利用した技術基盤であり、楽天メディカルは、これに基づき製品や治療法の開発を進めています。同プラットフォームを用いた治療は、「薬剤の投与」と機器を用いた「光の照射」の 2 段階で構成されます。薬剤は、光感受性物質 (光に反応する物質) と、キャリア (特定の細胞に選択的に集積する成分) から組成される複合体です。機器は、光源となるレーザ装置、レーザ光を照射部位に届けるディフューザー、ディフューザーを組織内に導入するためのニードルカテーテル等により構成されます。薬剤を投与し、標的細胞に選択的に集積させた後、その細胞に機器を用いて特定波長の光を照射することで光感受性物質を活性化させ、生化学・物理学的プロセスにより、標的細胞を壊死させ、あるいは、排除します。