- 三木谷 浩史はエグゼクティブ・チェアマンとして、引き続きビジョンと戦略を示し、「ガン克服。」の実現を目指す
- 前田 陽はCEOとして、さらなるスピード感と実行力で事業を推進し、米国での早期上市を目指す
- グローバルバイオテクノロジー企業として次の成長段階に進むための体制を構築
Rakuten Medical, Inc.(米国 カリフォルニア州 サンディエゴ/以下、楽天メディカル)は、2026年7月1日付で、現チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO)の三木谷 浩史がエグゼクティブ・チェアマンに、現プレジデントの前田 陽が新たなCEOに就任することをお知らせします。

三木谷 浩史と前田 陽
本経営体制の移行は、楽天メディカルが「ガン克服。」のミッション実現に向け、次の成長段階に向かうための重要な進化であり、意思決定のさらなる迅速化と、組織全体の実行力の一層の強化を目的とするものです。
エグゼクティブ・チェアマンとして三木谷は、引き続きミッションの実現に深くコミットするとともに、戦略的ガイダンスおよび長期的ビジョンを示し、楽天メディカルの持続的成長に貢献します。
前田はCEOとして、全世界の従業員と日々緊密に連携しながら機動的に意思決定を行い、米国をはじめとするマーケットでの今後の承認・販売に向けた組織全体の強靭化と実行力強化を進めます。
楽天メディカルは、現在、最優先事項である2028年の米国での承認申請に向け、国際共同第Ⅲ相臨床試験(ASP-1929-381試験、NCT06699212)を加速度的に進めています。ASP-1929-381試験では、再発頭頸部がんに対する一次治療としてASP-1929を用いたアルミノックス治療(光免疫療法)とペムブロリズマブの併用療法を評価します。米国、台湾、日本、ウクライナで実施中の患者登録は、計画を上回る進捗を示しています。
また、日本で「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌」を対象に承認を取得した医薬品「アキャルックス®点滴静注200mg」(開発コード:ASP-1929)と医療機器「BioBlade®レーザシステム」の申請時データパッケージと市販後リアルワールドデータを活用し、戦略的パートナーと連携の上、他の国・地域において承認を目指す取り組みも進めています。
頭頸部がん以外のがんに対する開発活動にも積極的に取り組んでおり、助成金などの外部資金も活用しながら、幅広いがんに対する実用化の可能性を検証しています。こうした活発な研究開発・事業展開は、日本における頭頸部アルミノックス治療の普及により支えられています。
楽天メディカル 現副会長兼CEOの三木谷は、以下のように述べています。
「父のがんをきっかけに、光免疫療法に出会いました。そこから13年以上、患者の家族、出資者、そしてCEOの立場から治療の発展に関わってこられたことは、私の実業家人生における誇りです。一方で、アルミノックス®プラットフォームの発展はまだ始まったばかりです。世界中の患者さんにこの革新的な治療をお届けするためには、企業としてさらに成長する必要があります。前田は、2017年の入社以来、先見性のあるリーダーシップと卓越した戦略立案力、圧倒的な実行力を発揮し、楽天メディカルの成長とアルミノックス治療の患者アクセス拡大に大きく貢献してきました。私は彼の能力と資質に全幅の信頼を寄せており、CEOとしての活躍を確信しています。私の『ガン克服。』への決意は揺らぎません。エグゼクティブ・チェアマンとして、これからも楽天メディカルとアルミノックス治療の発展に力を注ぎます」
楽天メディカル 現プレジデントの前田は、以下のように述べています。
「楽天メディカルが重要な変革期を迎えるなか、CEOという大役を担う機会をいただき、身の引き締まる思いです。ここ数年で当社は、商業活動、臨床開発、グローバル展開において大きな進展を遂げてきましたが、チームの強靭さと団結力なしには実現しませんでした。今後も、高い能力と専門性を持つ楽天メディカルのグローバルメンバーらとともに、ASP-1929-381試験をはじめとする研究開発の推進、薬事対応、商業基盤の拡大といった重点施策に総力をもって取り組みます。そして、これまで以上の実行力と組織力で、三木谷およびグローバルチームとともに『ガン克服。』のミッション実現を目指します」
なお、楽天メディカル株式会社(日本法人)の経営体制に変更はなく、引き続き三木谷が代表取締役会長を、前田が代表取締役副会長を、小玉 裕之が代表取締役社長を務めます。
楽天メディカルについて
楽天メディカルは、アルミノックス®プラットフォームと呼ぶ技術基盤を基に、薬剤と光を組み合わせた、がんをはじめとした様々な疾患に対する新しい治療法の開発および販売を行うグローバルバイオテクノロジー企業です。同プラットフォームを基に開発した医薬品・医療機器の非臨床試験(非公開データ)では、特定の細胞の選択的な壊死が確認されています。楽天メディカルは、世界中の一人でも多くの患者さんに、一日でも早く、私たちの革新的な治療法をお届けすることにより「ガン克服。」というミッションの実現を目指しています。本社を構える米国に加え、日本、台湾、スイス、インドの世界5カ国/地域に拠点を有しています。楽天メディカル株式会社は、Rakuten Medical, Inc.(米国法人)の日本法人です。詳しくは、https://rakuten-med.com/jp/ をご覧ください。
アルミノックス®プラットフォームについて
アルミノックス®プラットフォームは、治療技術基盤の名称であり、米国国立がん研究所の小林久隆先生らが開発したがん光免疫療法が基となっています。同プラットフォームは、医薬品、医療機器、医療技術、その他周辺技術を総合的に利用した技術基盤であり、楽天メディカルは、これに基づき製品や治療法の開発を進めています。同プラットフォームを用いた治療は、「薬剤の投与」と「光の照射」の 2 段階で構成されます。薬剤は、光感受性物質 (光に反応する物質) と、キャリア (特定の細胞に選択的に集積する成分) から組成される複合体です。同薬剤を投与し、特定の細胞に選択的に集積させた後、その細胞に特定の光を照射することで光感受性物質を活性化させ、生化学・物理学的プロセスにより、特定の細胞を壊死させ、あるいは、排除します。
ASP-1929について
楽天メディカルがアルミノックス™プラットフォームを基に開発した最初の薬剤であるASP-1929(一般名:セツキシマブ サロタロカンナトリウム)は、抗EGFR抗体であるセツキシマブに光感受性物質である色素IRDye® 700DXが結合した抗体-光感受性物質複合体で、上皮成長因子受容体(EGFR)を発現する細胞に特異的に集積することが確認されています。EGFRは、頭頸部がん、乳がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、すい臓がんなど様々な種類の固形がんに発現していることが知られています。ASP-1929が標的がん細胞に集積した後、波長690 nmのレーザ光を専用のレーザ照射システムを用いて照射することにより、ASP-1929が局所的に励起され光化学反応を起こします。これにより細胞膜が傷害されたがん細胞が選択的に壊死すると考えられています。日本において、先駆け審査指定制度の対象品目として指定され、かつ条件付き早期承認制度の適用のもと申請を行い、2020年9月に「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌」を効能または効果とする製造販売承認を厚生労働省から取得しています。日本以外の規制当局による製造販売承認は受けておりません。また、本剤を用いたアルミノックス治療(光免疫療法)と抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブとの併用療法について、再発頭頸部扁平上皮がんに対する一次治療としての有効性・安全性を検討する国際共同第Ⅲ相臨床試験を実施しています。