- 国際共同第Ⅲ相臨床試験の加速により、米国等でのASP-1929の迅速な承認取得へ
- ASP-1929を用いた光免疫療法と抗PD-1抗体との併用含む各パイプラインの開発、新たな薬剤・医療機器の開発、実臨床での知見活用を推進
- グローバル製薬企業Hikma社と日本を代表する金融機関みずほ銀行および第一生命による新たな出資と、SBIグループ、楽天グループおよび三木谷からの追加出資
- Hikma社から新たな取締役が加わり、さらに強固な経営基盤に
Rakuten Medical, Inc.(本社:米国 カリフォルニア州 サンディエゴ/以下、楽天メディカル)は、シリーズE資金調達ラウンドにおいて約1億1,900万ドルの優先株式による資金調達を完了しましたので、お知らせします。今回調達した資金のうち、約4,500万ドルは新規株式発行によるもの、約7,400万ドルは調達済みの転換社債型新株予約権付社債とその経過利子が株式に転換されるものです。
楽天メディカルは、今回調達した資金を以下のような事業活動に活用することにより、独自の技術基盤であるアルミノックス™プラットフォームをさらに発展させ、世界中の患者さんと医療の未来に貢献することを目指します。
- ASP-1929を用いたアルミノックス治療(光免疫療法)の国際共同第Ⅲ相臨床試験(ASP-1929-301試験、ClinicalTrials.gov Identifier: NCT03769506)を加速度的に進め、米国をはじめとする複数の国・地域での迅速な承認取得を目指す
- 有望なデータが得られている抗PD-1抗体との併用療法含む、先行する3剤(ASP-1929、RM-1995、RM-0256)を用いたアルミノックス治療(光免疫療法)の臨床試験の推進と新規実施
- 創薬プログラム「アルミノックスパレット™」での、上記3剤以外の新たな薬剤の自社創製
- 実臨床および臨床試験での治療を支援する新たな医療機器の開発
- 実臨床で蓄積したアルミノックス治療に関する知見を、より安全かつ有効な治療の実施および本治療のさらなる理解と発展に活用
楽天メディカルの共同チーフ・エグゼクティブ・オフィサーである三木谷 浩史は、次のように述べています。「今回の資金調達を開始した2023年は、バイオテクノロジー企業にとって非常に厳しい市場環境でしたが、そのような環境下でも当社が1億1,900万ドルもの資金を調達できたことを、非常に誇りに思います。当社のこれまでの実績を評価し、将来に期待を持っていただいた投資家の皆さんに、心より感謝申し上げます。アルミノックス™プラットフォームは今後もさらに進化すると確信しています。信頼できるビジネスパートナーや私たちを信じてくださる医療関係者の皆さんと共に、この革新的治療を地理的にも臨床的にも拡大させ、新しい未来を切り拓いてまいります」
本シリーズE資金調達ラウンドの主要投資家には、英国に本社を置き、中東・北アフリカ(MENA)地域、北米、欧州で事業を展開するグローバル製薬企業Hikma Pharmaceuticals PLC(以下、Hikma 社)が含まれます。他にも、国内大手ベンチャーキャピタルのSBIグループ、楽天グループ株式会社および同社の代表取締役会長兼社長である三木谷 浩史をはじめとするこれまでの投資家に加え、日本を代表する金融機関である株式会社みずほ銀行や第一生命保険株式会社が今回の資金調達ラウンドに参加しました。
また、楽天メディカルは、Hikma社のExecutive Vice ChairmanかつMENA地域のPresidentであるMazen Darwazahを新たに取締役として迎え入れました。Darwazah氏は、Hikma社のグループ内で様々な役職を歴任し、38年以上製薬業界でキャリアを積む経験豊かな経営者です。MENA地域をはじめグローバルでヘルスケア事業を成長させるための組織運営や戦略的意思決定を担ってきた経験から、Darwazah氏は、楽天メディカルがグローバルバイオテクノロジー企業として新たなステージへと進み、その可能性を拡大させる上での確かな推進役となります。
Darwazah氏は、今回の出資および取締役就任にあたり、次のように述べています。「取締役として楽天メディカルの経営に参画できることを光栄に思います。楽天メディカルとHikma社は、より健康的な社会作りに貢献するという価値観を共有しています。この職務を通じて、重要なパートナーである楽天メディカルとより強固な協力関係を築き、互いに価値を創出しあえることを楽しみにしています」
楽天メディカルについて
楽天メディカルは、アルミノックス™プラットフォームと呼ぶ技術基盤を基に、薬剤と光を組み合わせた、がんをはじめとした様々な疾患に対する新しい治療法の開発および販売を行うグローバルバイオテクノロジー企業です。同プラットフォームを基に開発した医薬品・医療機器の非臨床試験(非公開データ)では、特定の細胞の選択的な壊死が確認されています。楽天メディカルは、世界中の一人でも多くの患者さんに、一日でも早く、私たちの革新的な治療法をお届けすることにより「ガン克服。」というミッションの実現を目指しています。本社を構える米国に加え、日本、台湾、スイス、インドの世界5カ国に拠点を有しています。楽天メディカル株式会社は、Rakuten Medical, Inc.(米国法人)の日本法人です。詳しくは、https://rakuten-med.com/jp/をご覧ください。
アルミノックス™プラットフォームについて
アルミノックス™プラットフォームは、治療技術基盤の名称であり、米国国立がん研究所の小林久隆先生らが開発したがん光免疫療法が基となっています。同プラットフォームは、医薬品、医療機器、医療技術、その他周辺技術を総合的に利用した技術基盤であり、楽天メディカルは、これに基づき製品や治療法の開発を進めています。同プラットフォームを用いた治療は、「薬剤の投与」と「光の照射」の 2 段階で構成されます。薬剤は、光感受性物質 (光に反応する物質) と、キャリア (特定の細胞に選択的に集積する成分) から組成される複合体です。同薬剤を投与し、特定の細胞に選択的に集積させた後、その細胞に特定の光を照射することで光感受性物質を活性化させ、生化学・物理学的プロセスにより、特定の細胞を壊死させ、あるいは、排除します。
フォワード・ルッキング・ステートメント(将来予想に関する記述)
このプレスリリースに含まれる表現は、1995年米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)セーフ・ハーバー条項にある将来の見通しに関する声明に相当します。同声明は、様々なリスクや不確定要素、仮定を含むため、楽天メディカルの事業計画及び結果は、本声明で想定された結果や公開された予想と異なる場合があります。「将来の見通し」に関する声明では、アルミノックス™プラットフォームで開発された当社製品に関連するサービスの商業化、その他の規制、販売承認の取り組みに関する情報を含みます。製品の販売承認や商業的成功は、達成されない場合もあります。将来の見通しに関する表明は、潜在的な利益、アルミノックス™プラットフォームで開発された当社製品の有効性と安全性、薬事申請状況を示します。このような声明では、「予期する」、「信じる」、「希望する」、「推定する」、「見通す」、「期待する」、「意図する」、「可能性のある」、「場合がある」、「提案する」、「計画する」、「戦略を立てる」、「するであろう」、「する」などの表現が使われ、いずれも現在の当社の信念に基づいて用いられます。さらに、このプレスリリースでは治験データに関する意見を述べる上で、「重要な」、「注目すべき」、「全般的に忍容性が良好」「管理可能な」「異常な」というような表現が使用されます。継続的である治験研究は、様々なリスクや不確定要素を含み、特に当社製品の製造段階での問題、安全性に関わる有害事象の発生、治療効果が見込めない状況など、合理的なもの、不合理なものを含め様々なリスク、不確定要素に左右されることがあります。そのため、規制当局による承認や当社製品の商業化の不確定要素を含め、実際の結果が公開された情報と異なる場合があります。当社は、準拠法で義務付けられた範囲を除き、新しい情報が得られたかどうか、将来何らかの展開または出来事が生じたかどうか、仮定に変化が見られたかどうか、将来予想に関する記述に影響する要因に変化があったかどうか、もしくはその他の理由の如何によらず、将来予想に関する本記述あるいは、他の記述を公式に改定する義務を負いません。当社が1つ以上の将来予想に関する記述を改定する場合も、その改定が、あるいはその他の将来予想に関する記述が、さらに改定されると推論すべきではありません。