- ASP-1929を用いたアルミノックス治療(光免疫療法)の再発頭頸部がんに対する国際共同第Ⅲ相試験(ASP-1929-301)の結果を初めて発表
- 再発上咽頭がんに対するアルミノックス治療の実臨床における多施設共同観察研究の最新データも、日本の臨床医チームにより発表
Rakuten Medical, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ/以下、楽天メディカル)は、5月29日から6月2日(米国時間)に米国イリノイ州シカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology:ASCO)の2026年年次総会(以下、ASCO 2026)において、ポスター発表を行いますので、お知らせします。
本ポスターでは、局所再発頭頸部扁平上皮がんを対象にASP-1929を用いたアルミノックス治療(光免疫療法)の単独療法について評価した国際共同第Ⅲ相臨床試験(ASP-1929-301試験、ClinicalTrials.gov Identifier: NCT03769506) の結果を初めて公表します。本ASP-1929-301試験は、米国、台湾、日本、インド、ウクライナの計40施設で実施されました。
また、展示ホールにおいて楽天メディカルのブースを出展します(ブース番号:37147)。
楽天メディカルのポスター発表
- 演題:A phase 3, randomized, double-arm, open-label, controlled study of ASP-1929 photoimmunotherapy (PIT) versus physician’s choice standard of care (SOC) for patients with locoregional, recurrent head and neck squamous cell carcinoma (HNSCC)
- 抄録番号:6080
- 抄録リンク:https://www.asco.org/abstracts-presentations/261461
- セッション名:Poster Session – Head and Neck Cancer
- セッション日:2026年5月30日(土)
- セッション時間:1:30 p.m. – 4:30 p.m., CDT
- 筆頭著者:Anastasios Maniakas医師(米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター Division of Surgery, Department of Head and Neck Surgery)
- 場所:Exhibit Hall A, Poster Board #537
楽天メディカルのブース出展
- 場所:Exhibit Hall A, Booth #37147
- 日時:2026年5月30日(土)~6月1日(月)
さらに、日本の臨床医で構成される研究チームより、実臨床における再発上咽頭がんへの頭頸部アルミノックス治療※の効果と安全性について検討する多施設共同観察研究の最新データについて、ポスター発表される予定です。
臨床医によるポスター発表
- 演題:Real-world efficacy and safety of photoimmunotherapy for recurrent nasopharyngeal carcinoma: A nationwide multicenter study in Japan
- 抄録番号:6030
- 抄録リンク:https://www.asco.org/abstracts-presentations/263351
- セッション名:Poster Session – Head and Neck Cancer
- セッション日:2026年5月30日(土)
- セッション時間:1:30 p.m. – 4:30 p.m., CDT
- 筆頭著者:田中 英基 医師(東京医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
- 場所:Exhibit Hall A, Poster Board #487
※「頭頸部アルミノックス治療」は、薬剤「ASP-1929」(国内製品名:アキャルックス®点滴静注250㎎)と医療機器レーザ装置「BioBlade®レーザシステム」を用いたアルミノックス治療(光免疫療法)です。両製品は、2020年9月、世界に先駆けて日本において「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌」に対して承認されました。
楽天メディカルについて
楽天メディカルは、アルミノックス®プラットフォームと呼ぶ技術基盤を基に、薬剤と光を組み合わせた、がんをはじめとした様々な疾患に対する新しい治療法の開発および販売を行うグローバルバイオテクノロジー企業です。同プラットフォームを基に開発した医薬品・医療機器の非臨床試験(非公開データ)では、特定の細胞の選択的な壊死が確認されています。楽天メディカルは、世界中の一人でも多くの患者さんに、一日でも早く、私たちの革新的な治療法をお届けすることにより「ガン克服。」というミッションの実現を目指しています。本社を構える米国に加え、日本、台湾、スイス、インドの世界5カ国/地域に拠点を有しています。楽天メディカル株式会社は、Rakuten Medical, Inc.(米国法人)の日本法人です。詳しくは、https://rakuten-med.com/jp/ をご覧ください。
アルミノックス®プラットフォームについて
アルミノックス®プラットフォームは、治療技術基盤の名称であり、米国国立がん研究所の小林久隆先生らが開発したがん光免疫療法が基となっています。同プラットフォームは、医薬品、医療機器、医療技術、その他周辺技術を総合的に利用した技術基盤であり、楽天メディカルは、これに基づき製品や治療法の開発を進めています。同プラットフォームを用いた治療は、「薬剤の投与」と「光の照射」の 2 段階で構成されます。薬剤は、光感受性物質 (光に反応する物質) と、キャリア (特定の細胞に選択的に集積する成分) から組成される複合体です。同薬剤を投与し、特定の細胞に選択的に集積させた後、その細胞に特定の光を照射することで光感受性物質を活性化させ、生化学・物理学的プロセスにより、特定の細胞を壊死させ、あるいは、排除します。
ASP-1929について
楽天メディカルがアルミノックス™プラットフォームを基に開発した最初の薬剤であるASP-1929(一般名:セツキシマブ サロタロカンナトリウム)は、抗EGFR抗体であるセツキシマブに光感受性物質である色素IRDye® 700DXが結合した抗体-光感受性物質複合体で、上皮成長因子受容体(EGFR)を発現する細胞に特異的に集積することが確認されています。EGFRは、頭頸部がん、乳がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、すい臓がんなど様々な種類の固形がんに発現していることが知られています。ASP-1929が標的がん細胞に集積した後、波長690 nmのレーザ光を専用のレーザ照射システムを用いて照射することにより、ASP-1929が局所的に励起され光化学反応を起こします。これにより細胞膜が傷害されたがん細胞が選択的に壊死すると考えられています。日本において、先駆け審査指定制度の対象品目として指定され、かつ条件付き早期承認制度の適用のもと申請を行い、2020年9月に「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌」を効能または効果とする製造販売承認を厚生労働省から取得しています。日本以外の規制当局による製造販売承認は受けておりません。また、本剤を用いたアルミノックス治療(光免疫療法)と抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブとの併用療法について、再発頭頸部扁平上皮がんに対する一次治療としての有効性・安全性を検討する国際共同第Ⅲ相臨床試験を実施しています。